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「ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)」を読み始めました。

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ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第二章「ゴスラー市」:第20話「因縁の対決」

前の話 目次 次の話

第2章.第20話「因縁の対決」



 アントンたちとのパーティを解消し、久しぶりにソロに戻った。

 ソロに戻って、最初にしようと思っていたことは、南の森のオークロードとの決着を付けることだった。

 レベルもあの当時と比べ、三つ上がっているし、ツーハンドソードの必要STRもクリアしているから、かなり使えるようになってきている。

 魔法もファイアボールなら、十発以上撃てるようになっているし、今ならかなりいいところまで行けるのではないかと思っている。



 ギルドでオークロードの情報を聞いてみると、ルディたち四人のパーティはオークロードにやられ、ルディともう一人が死んだそうだ。

 辛うじて生きて帰ってきた二人もかなりの重傷で冒険者を廃業するだろうとのことだ。

 そのことを聞いても何の感慨も湧かない。

 結局、口だけで実力が無かったということだ。

 むしろ、今後はこのゴスラーの新人冒険者に迷惑を掛けることがなくなり、アントンたちが安心してクエストを受けられることが嬉しかった。



 ルディたちがオークロードと遭遇場所は、俺が前に遭遇した場所とほぼ同じらしい。

 向こうは特に小細工もせず、堂々と出てきたそうだ。

 死者を鞭打つようだが、それに対してルディたちは何の準備もしていなかったと聞く。俺はそれを聞いた時、一瞬呆けてしまった。



 情報を仕入れた俺はオークロードの討伐クエストを受け、南の森に向かう。

 今日は朝から曇りで夕方には雨が降るんじゃないかという話だ。

 天気予報はないが、観天望気で数時間先の天気を読める人がそう言っているから、多分雨が降るはずだ。



 俺は南の森に入り、前回と同様、ところどころに罠を仕掛けていく。

 今回は前回と同じ罠が利かないだろうことを予想し、別の罠を考えてきた。



 昼過ぎ、デニスたちが殺された現場に到着する。

 すると十分後にやつが現れた。

 鑑定で再度確認すると



  オークロード:

   オークの指導的地位を持つ希少種。知能は高く魔法を使う個体もいる。

    HP1350,AR30,SR7,DR7,防御力30,獲得経験値500

    両手剣(スキルレベル22,AR50,SR40),アーマー(スキル12,50)



 前より少し強くなっている。

 だが、予想の範囲だ。今の俺の攻撃力なら、勝てないレベルではない。



 ゆっくりと近づいてくるオークロードに対し、射程よりかなり近い距離の三十mから、改良型高密度ファイアボールを撃ちこむ。

 速度が上がっていることから、見事に命中し、HPを一気に二百ほど削ることができた。

 奴がダッシュで接近してくる。

 前回と同じように斜面を駆け上がり、ファイアボールを再度撃ち込む。これも二百ほどのダメージを与えられ、三割以上HPを減らすことができた。



 オークロードはダメージを気にせず、更に突っ込んでくる。

 ここでも前回と同様、倒木を落とし、奴を転倒させようとするが、今回もうまくいかない。

 俺は奴に背を向け、全速力で灌木の茂みの中に入り込む。

 オークロードは前回のように茂みの中に突っ込んでくることもなく、迂回して俺に接近しようとしてきた。



 俺は「これで勝ったな」と心の中で勝利を確信した。

 オークロードが茂みを迂回しようと足を踏み出した時、オークロードは俺の罠にはまる。

 古典的な罠、落とし穴にはまったのだ。

 元々茂みの横には直径一mほどの浅い穴があったので、それを少し深くして深さを一・五mくらいにしておいた。



 それだけでは大したダメージが与えられないので、中にデニスの両手剣が仕込んである。

 見事に自分の体重と剣でダメージを受けたわけだが、これで罠が終わりではない。

 隠してあったロープを持ち、オークロードの周りを回る。ついでに固めておいた落ち葉など可燃性のものを穴に投げ入れていく。

 オークロードの動きを制限した上で、ファイアストームと落ち葉に着いた火で、窒息させる作戦だ。夕方には雨が降るという話だから、少々延焼しても大丈夫だろうと大胆な火の使い方を考えていた。



 俺はファイアストームを発動し、奴の周りを火の渦にする。

 オークロードは最初もがいていたが、ファイアストームの火が消えると同時に動かなくなった。

 念のため、鑑定したところ、まだ動けるようでこちらの油断を誘っているようだ。

 意外としぶとく、そして狡猾だ。鑑定が使えなかったら、逆転を許すところだった。



 俺はファイアボールを撃ち込み、止めを刺していく。

 再度鑑定し、完全に戦闘不能になったことを確認してから、ようやく奴に近づいていく。

 落とし穴から飛び出ているオークロードの首を刎ね、討伐証明部位である下の牙を切り取る。

 戦利品として、オークロードの使っていたクレイモアを持ちかえることにした。

 今回の勝因は、俺が前回と同じ攻撃を繰り返したことで、オークロードに俺の攻撃が前回と同じだと思い込ませたことだ。

 ただのオークなら迷いもせず茂みに飛び込んできたのだろうが、知力の高いオークロードは俺の罠を回避するため、あえて迂回してくると予想した。

 どちらに迂回するか判らなかったが、どちらにも同じ罠を仕掛けていたので、問題はない。

 この罠を回避された場合の罠もあと2つ用意してあったが無駄になってしまった。帰りに解除しておかなくてはいけない。

 ここまで準備する必要があったのか、ファイアボールと剣の攻撃でも倒せたような気がし、少しやり過ぎだったとも思っている。

 だが、これで仲間を失った記憶から解放され、前に進める気がしているので心は軽い。



後書き


作者:狩坂 東風
投稿日:2012/12/14 17:13
更新日:2012/12/14 17:13
『ドライセン王国シリーズ:滔々と流れる大河のように(冒険者編)』の著作権は、すべて作者 狩坂 東風様に属します。

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