小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:136
「炎に従う〈はずの〉召喚獣」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「炎に従う〈はずの〉召喚獣」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(4)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(21)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


炎に従う〈はずの〉召喚獣

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


生体コンピュータの油断。

前の話 目次 次の話

 一台のコンピュータ・モニタに反射する緑色の目が細められた。



 「攻撃開始許可」

 「攻撃開始許可。パターン想定。想定パターン数・14。尚、全てのパターンにおいて前線指揮は生体コンピュータ・リルディアが行う」

 いつでも送受信可能な私の体はところどころ弄られているらしい。



 「最初の執行パターンは6。四区画に分け、それぞれ一区画につき一つのグループがつくこと。尚、相手が攻撃態勢に入った場合、即座に近距離戦は中止。そこでパターンを切り替えるものとする」

 オーティス。私に送信された情報は、熱源はオーティスのものだと証明していた。

 何故? フォーススフィアを警護するこちら側に私が居る以上、戦術では勝てない。もしかしたら能力でも勝てないかもしれない。

 なのに何故、今更戻ってきた? しかも対召喚獣戦を止めた少年まで連れてきて。



 「パターン6.決行。前線に投入する召喚獣は4体。それ以上は投入不可。これよりパターン6.のデータを送信する」

 オーティスたちを迎え撃つのには理由がありすぎた。何せ、オーティスは無属性。それとフォーススフィアに人間を連れてくることは不可能。それを可能にしようと? 無理な話。どんなにもがいたとしても、私はオーティスを撃墜させてもらう。それに巻き込まれた人間が居るのも関係ない。



 「送信完了。送信所要時間・12秒」

 何故、私はオーティスを倒さなくちゃならないのだろう。でも分かる。オーティスはフォーススフィアに居てはいけない。此処に居たらオーティスも。

 いいや。今はオーティスタクティスという召喚獣とそれに随伴している人間の子供……少年をフォーススフィアに入れさせない事だけ。そして私はフォーススフィアを警護し、前線を指揮する役目がある。それを終わらせたあとでも考える時間はいっぱいある。

 時間は、あるんだから。それに頭を働かせるのだけは得意なんだから。



 「召喚獣発生熱源はオーティスタクティスのもの。この時点でオーティスが無酸素空間を相手にエネルギーの塊で自らの身を護っていない、というのは考えがたい。よって遠距離射撃を行い、周りのバリアの一角でも緩んだとき一気に近距離精鋭を叩き込む。狙うはオーティスの翼。あれがなくなればもうあちら側には飛行能力はない。翼を重点的に。だが、それだけを狙っていると思われてはダメだ。だから、区画1に居るグループが召喚獣一体に乗り、味方に危害がない範囲で銃撃」

 これらがパターン6.の基本内容。そしてこれから想定パターンの14個を駆使して、オーティスたちを狙う。



 「……オーティスたちがこの場合、とる行動はパターンに置き換えると3.あたりが楽? いや、でも相手の行動を予測しすぎるのはよくない。だから今は状況を見守るべし」

 〈遠距離射撃開始から3分経過。相手側はこちらに対し攻撃態勢〉

 「なら、相手の攻撃を回避しつつ、地面に叩き落として。……やっぱり3.か……各グループに告ぐ。これよりパターン6.から3.に移行。データ送信。コンプリート。データにある陣形をとり、一区画に居るグループは他の三区画をサポート。四区画のグループはサポートを受けつつ、想定される攻撃を全て受け流して。受け流しの方法は問わない」

 指揮官の肩書きは重い。とてつもなく。そしてその指揮がよければよいほど。重圧は自分の意思とは関係なくその重みを増していく。

 正直、私はこの指揮官という肩書きを捨てようかとも思ったことがある。だけど全世界において最新鋭の生体コンピュータ。そんなのを手放すほど私が居る所は甘くない。それぐらい分かっている。だから少しの辛抱。まだ私には希望があるから。



 「パターン3.執行。作戦決行時間から5分経過。フォーススフィア到着まで残り、3時間」

 〈オーティスタクティス、飛行能力ダウン。予定よりも少々フォーススフィア到着時間が遅れる〉

 モニタを見れば確かにオーティスの速度が落ちている。



 「地上に叩き落とすまでこちらが推測した所要時間は7分。できる?」

 〈7分……勿論、とまでは言わないがリルディアにはリルディアで何かパターンがあるんだろ? しかも先ほど述べた推定パターン、14個とは別に〉

 「その声と通信から推測するに、フェクト?」

 〈おー〉

 「間抜けな声、出している暇があるなら一区画のグループを支えるリーダとしてちゃんとやって。因みに、貴方だけ。オーティスに銃撃を浴びせてないのは。まあいいか。……一区画グループに告ぐ。これよりあなた達だけのパターンを変更。他の三区画はパターン3.続行。一区画グループのパターン情報、送信」

 〈はわー。まるで挟み撃ちじゃん……〉

 「そう。だけど、ちゃんと戦術になってると思う。一応使えるかな? レベルにまで上げといたから。このアルファドット」

 〈リルディア+アルファドット、かぁ。一見すると楽そうだけど、リルディアと俺の役目が多い……〉

 「頑張って。一区画グループ、パターンアルファドット、決行」

 アルファドット。リルディア指揮のもと、今までの想定パターンを組み込み、柔軟性に優れた新たなるパターン。因みに言うと、このアルファドットはリルディアが計画し、まだ使えないレベルから一応使えるかな? レベルまで上げたのもリルディア。



 「アルファドット、作ってて疲れた……」

 思い返せば、アルファドットを作り始めて10日間。ずっと寝ていなかった。



 〈リルディア。平気?〉

 「あ。キュリス……うん。それよりも、オーティスの速度がかなり落ちてきてる。これじゃ地上まで落ちるのも時間の問題かな」

 〈ううん。そうでもないんだよね。私が肉眼で見ればまだオーティスの周りにはエネルギーの塊が存在してる〉

 「なら油断は禁物か。結構な長期戦になるからキュリス、覚悟しておいて。あと急に変更になるかもしれないけど、ってフェクトに言っておいて。フェクト、パターン執行中はかなり真剣で送受信機も切っちゃっているから」

 〈オーケー。でもリルディアも頑張って〉

 「有難う」

 アルファドット決行から6分。



 そのときだったか?

 オーティスの中から黄色い閃光が各グループに降り注いだ。

後書き


作者:フェクト
投稿日:2010/01/29 19:04
更新日:2010/01/29 19:04
『炎に従う〈はずの〉召喚獣』の著作権は、すべて作者 フェクト様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:136
「炎に従う〈はずの〉召喚獣」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS