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作品ID:142

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炎に従う〈はずの〉召喚獣

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


はしる欠片と何か。

前の話 目次 次の話

 はしる。何が、って……それはオーティスだった。正直、目が痛い。オーティスはいいんだろうけどそのオーティスの背中にしがみついている自分はかなり苦痛。



 「ネル。目を閉じたら、面白いものが見れなくなる」

 今のオーティスは青年の姿へと豹変し、結い上げた髪は髪なのに先は鋭かった。

 現在のオーティスを表現する言葉なんて見つからない。ただオーティス自体が何もかも切り裂きそうな程、怖いなって思うだけ。

 それだけなのにオーティスはどこか迷っている感じだった。

 何だろう。気になるけどオーティスは今、一つのグループを叩きのめしに入っていた。

 先ほどから気になっていた。オーティスは攻撃に回っているようで防御にしか回っていない。なのに交戦している敵は必ず殲滅されていく。まさかオーティスが防御から攻撃に転じるその隙を完璧に封じてるとか、たとえば



 〈オーティスが攻撃に転じてないとか〉

 ない。防御のみで敵を殲滅する召喚獣なんか聞いた事がないし、人間がすむ世界で召喚獣同士の戦闘〈これをオーティスは対召喚獣戦といっていた〉を一応、止めた自分でもそんな召喚獣は聞いた事がない。ということは居ないのだろうか。いやでも、確かに此処には存在する。オーティスがそうだから。

 防御のみで敵を殲滅しているとすれば、オーティスは何らかのバリアか防壁を生じさせている筈。そして言いかえればそれはオーティスにとって余計なエネルギー消耗なのだろう。

 調べてみた結果、召喚獣は攻撃に消費するエネルギーよりも防御で消費するエネルギーのほうが多いらしい。だから多くの召喚獣は攻撃に全てのエネルギーをまわすらしい。



 そういえば、オーティスは今どうやって空中に浮いているのだろう? 分からない。先ほどは大きな翼を展開していた。しかし、今はそれがない。……。



 「オーティス。まさか、翼を展開していたため消費していたエネルギーを全て削除して、まわしていたエネルギーを防御に回してるんじゃ」

 「なかなか頭の回転が速い。それなら大丈夫か」

 「はい?」

 オーティスと自分の会話がかみ合っていないような気がした。



 「ネル。これからお前にオーダーする」

 「お、オーダー?」

 「そう。桐生ネルにオーダー。つまりお前に注文する。私の行動を制限しろ」

 「……御免。誰か、説明して」

 「私はオーダーした。お前に。私の行動を制限しろ、と」

 「要するに、俺はオーティスに命令すればいいわけ?」

 「そういうこと」



 「今の行動パターンは?」

 「アタック。尚、突撃思考で行っているため体力消耗、及び負傷部位多数」

 「どれぐらい体力は持つ? あと、負傷部位は?」

 「あと約4時間。負傷部位は主に腕。両腕」

 〈オーティスは防御のみで闘ってきた。どうする? アタックでも攻撃に回らせる? いやそうしたら腕が持たない。しかも主に、ということは他にもあると考えた方がいい。なら〉

 「ネル?」

 「オーティス。地上へおちろ。そしてそこで一気に叩く」

 「あまり賛成はできないが、そうオーダーされたのなら仕方がないか」

 「よろしく」

 きっと、オーティスはもう空中にはいられない。翼を展開して空中にとどまるのもエネルギーを多く消費するけど、それ以上に防御のほうへエネルギーをまわしてしまった。

 だから地上へと行く。降りた直後、オーティスには今よりももっと働いてもらう。



 「はしる覚悟はあるんだろうな? ネル」

 「はしる、覚悟?」

 「言うのを忘れたが、召喚獣にオーダー、注文したということはその召喚獣の生命に対して責任を持つ事。そしてお前は私に注文した。それに対しても責任を持て」

 「さらに俺は信じてしまった。ちゃんと自分の道があること。そして自分の道を突き進む事」

 「その覚悟があるなら私はネルのオーダーを受けるのみ」

 急降下するオーティス。目に映し出されるモノ。最初はあんなに目に風があたって痛かったのに今では全然痛くない。

 見てみればオーティスの胸元に青く光る一つの機器が動いていた。

 ウォークマン。高濃度エネルギーを受け取ったウォークマン。



 〈オーティス……?〉

 急降下して見えてくるモノたちのなかに青い光に反射する何かを見つけた。



 「オーティス。泣くんならもっと声出して泣けば?」

 反応するオーティス。背中にしがみつくネルを睨みつけ一言。



 「煩い。振り落とされたいか?」

 「いや、いいです」

 即答で否定させてもらう。怖い。まだ地上が見えてない地点で振り落とされたら救急車にお世話になる。





 〈オーティス。泣けばいいのに。まあ、戦場で泣くのなんて戦士のオーティスからしたら嫌なのだろう〉

 ふとそんなこと思った。

後書き


作者:フェクト
投稿日:2010/02/04 18:50
更新日:2010/02/04 18:50
『炎に従う〈はずの〉召喚獣』の著作権は、すべて作者 フェクト様に属します。

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作品ID:142

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