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作品ID:1990
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輪廻のセンタク

小説の属性:一般小説 / 現代ファンタジー / 批評希望 / 中級者 / 年齢制限なし / 連載中

前書き・紹介


目次 次の話

 猫という生き物は、九つの魂を持っている。
 ……なんて、とんだ誤解だ。

 この世界には魂の管理者、「神様」がいる。世界に散らばる魂の数は決まっていて、神様はそれらが正しく廻るように調整をするのが仕事。
 どうしてそんなこと知ってるのかって?
 そりゃあ、本人に聞いたから。

「カンさん。」
 どこか、と問われると困ってしまう空間。宇宙のような気もするし、星のよく見える高原にも思える薄暗い空間だ。それから、遠くにぼんやり見えている光は魂の光であって星灯ではない。
「カンさん!」
 目の前に寝転がる大男を蹴飛ばす。といっても、猫姿のわたしのキックなんて相手にとっては虫に刺された程度のものだろう。ややあって、恐ろしくゆっくりとした動作で、神様はわたしのほうを振り向いた。
「なんだ、ナナか。」
 むっくりと巨体が起き上がる。
「決めたのか?」
「まだ。そんなに簡単に決められることじゃないもん。」
 わたしはカンさんに向かって一歩踏み出す。一瞬にして目線がほとんど同じになった。腰に当てた手は感触からして紛れもない人間のもの。
 猫から人へ、人から猫へ。姿が変わるタイミングは自分でもよくわからない。気がついたら変わっている。
 そんなわたしの姿を、カンさんが興味なさげに見ている。
「猫になるか、人間になるか。早く決めないとお前も気持ち悪いだろうに。」
「そもそも間違えたのはそっちでしょ!」
 いつものようにつっこむと、カンさんは困ったように頭をかいた。

 カンさんは、神様だ。

 わたしが生まれた世界で信じられていた、輪廻転生を司る人。神様は絶対の存在だったから、本人に会った時、わたしがどれだけ驚いたことか。
 細いけれどしっかりした体は見る人が見れば惚れ惚れするだろうし、長く、一つに結んだ黒髪は星をちりばめたみたいに薄暗い空間でもほんのり輝いて見える。顔も少女マンガに出てくるみたいなイケメン。それも王子様みたいなキラキラな感じじゃなくて、どこか知的な、仕事のできる補佐役的立ち位置の人ってのが一番しっくりくる。ちなみにわたしの好みは補佐役のほう。
 だから、カンさんはわたしの理想の神様だった。
 だったのだ。
 会うなり土下座をされるまでの、ほんの短い間だけ。

後書き

 


作者:水沢妃
投稿日:2018/05/15 12:29
更新日:2018/05/15 12:29
『輪廻のセンタク』の著作権は、すべて作者 水沢妃様に属します。

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